全国お城に泊まれる(城泊)ラグジュアリーツアー

お城は日本を代表する歴史的建造物。そこに宿泊するなんて発想はほとんどの日本人にはなかったでしょう。
しかし海外では、アイルランド、イギリス、ベルギー、スペインなどに建つ中世のお城など、泊まって過ごせる古城はすでにいくつもあるのです。そういった中、海外の人々のニーズに応えるアイデアだったのかもしれませんね。

「城泊」は環境庁が外国人観光客たちの満足度を上げるための取り組みとして推進され、現在も拡大中です。
すでに城泊を運営中の2つのお城と2024年にスタートが予定されている3つのお城を紹介します。

大洲城

大洲城は鎌倉時代末期に作られた城郭を、多くの大名の手によって改築されたお城です。かつてそびえた天守は明治時代に一度失われましたが、4棟の櫓は解体をまぬがれ、いずれも国の重要文化財に指定されています。4層4階の天守は、明治時代の古写真や天守雛形と呼ばれる江戸時代の木組模型などの史料をもとに2004年に木造復元されました。

城泊サービスの概要

1日目…コンシェルジュが松山空港へ出迎え、お城まで案内します。
男性は甲冑、女性は和装に着替えをし、夕刻に大洲城藩主、加藤忠泰の史実に基づいた入城シーンの再現で入城します。
夕食は城内でお殿様御膳が用意されます。地元の食材にこだわった四季折々のお料理を一の膳、二の膳、三の膳と順に出されます。食事後は大洲城外に併設のお風呂で、大洲城を眺めながらお風呂をお愉しめます。
夜は、天守内で就寝します。
2日目…国の重要文化財である臥龍山荘にて、朝食と呈茶体験をします。

平戸城

平戸城は1559年、平戸藩藩主・松浦鎮信によって築城されました。亀岡城とも呼ばれ、築城400年を経た現在もなお、城主(お殿様)が存在する珍しい城です。

城泊サービスの概要

かつて倉庫として使われていた平戸城の懐柔櫓を改築して宿泊施設としています。2階建で、リビングダイニングルーム、ベッドルーム、和室コーナー、ウッドデッキなどを備えています。
食事は事前にゲストにヒアリングした上で、平戸島が誇る海の幸や平戸牛をメインにした創作フレンチのフルコース（夕食）と和食（朝食）を提供。
海に面した贅沢なロケーションで城泊ができ、夕食後に貸切で天守閣の最上階を利用できます。また、オプションで、茶道体験や海辺での乗馬、国指定重要無形民俗文化財にも指定されている平戸神楽の特別鑑賞なども用意されています。

福山城　(2024年6月スタート予定)

福山城は1622年に初代藩主水野勝成によって築かれ、江戸時代には藩のシンボルでした。その後明治時代に廃城令が出されましたが町民たちの要望で福山町の管轄となります。しかし福山空襲により天守は焼失してしまいます。その後1966年に市民や企業からの寄付金を基に、天守台を利用して現在の天守が再建されました。

城泊サービスの概要(予定)

(実証実験等の内容より)
御湯殿で能を鑑賞した後、月見櫓１階で地元産食材を取り入れた和食をとります。
天守最上階に特設したナイトラウンジで、琴と尺八の生演奏を聴きます。
夜は月見櫓2階のベッドで就寝します。翌日は城近くの福寿会館で朝食を食べ、国重要文化財の伏見櫓の内部を見学します。

丸亀城　(2024年7月スタート予定)

丸亀城は「石垣の名城」と言われ高さ日本一の石垣を有しています。その石垣に鎮座する天守は、現存十二天守の一つとして重要文化財に指定されています。天守からは瀬戸内を一望できます。

城泊サービスの概要(予定)

1泊2日の基本パッケージ

• JR丸亀駅から人力車で丸亀城へ移動
• 大手門で太鼓を演奏してお出迎え
• 伝統工芸士と丸亀うちわの製作を体験
• 地域の食材を使った特別メニューを提供
• 天守で酒類を提供するバータイム
• 中津万象園の庭園散策

オプション
地元野菜の収穫体験、讃岐漆器の漆塗り体験、瀬戸内海体験クルーズなど

中津城　(未定)